History歩 み

1963年 昭和38年 傘・灯篭屋「久保田商店」を履物屋に転換
1976年 昭和51年 安曇川駅前に「クボタ靴店」をオープン
1986年 昭和61年 守山市駅ビル「セルバ」に「スタジオ-K」を出店
  1996年 平成08年 南彦根駅前「ビバシティ彦根」に「靴工房スタジオ-K」を出店
  2004年 平成16年 福井県敦賀市に「靴市場」を出店 ※現在はナシ
2006年 平成18年 草津駅前に「シェリーズラック」をオープン ※現在はナシ
  2016年 平成28年 南彦根駅前「ビバシティ彦根」に「シェリーズラック」を出店
  2018年 平成30年 6月「クボタ靴店」を「シェリーズラック」とし、リニューアルオープン
   現在に至る  
  • episode 1
    「久保田商店」の歴史は業態転換の歴史
    企業には30年寿命説が存在します。30年に一度産業革命が起き、その転換期に世代交代を激しく進め、乗り越えられなかった企業が消滅するという説です。「久保田商店」のある安曇川町の主産業は、江戸期からの伝統産業である扇骨業。先代久保田喜八郎が家業の傘・灯篭屋を継いだのが1959年(昭和34年)でしたが、機械化によって手工業の伝統産業に翳りが見えた1963年(昭和38年)、久保田喜八郎は履物屋への転換を図ったのでした。
    当時農業社会は工業社会への大変革期にありました。手造りから機械による大量生産へ、大量消費を可能にする流通革命の嵐が吹き荒れていました。全国的に商店街からショッピングセンターへ、零細店から大型店への流れが急速に拡大しつつあったのです。危機感を持った久保田喜八郎は、当時大型チェーン対策として設立されたカラコロチェーンに加盟して、靴・鞄の店へ再度転換を図ったのです。「屋」から「店」への大転換でした。
  • episode 2
    立地環境の変化に対応

    昭和48年当時の安曇川店
    「久保田商店」発祥の地、滋賀県高島郡安曇川町も例外ではありません。伝統と豊かな自然に育まれた町も流通革命が押し寄せました。1976年(昭和51年)、地域のスーパー平和堂が湖西線安曇川駅前に進出、客の流れと購買動向が一変したのです。久保田喜八郎は今後の方針を「流通革命の渦中に入る」と宣言、ショッピングセンター駐車場脇の土地を購入して、40坪の店を開店しました。当時全国の靴・履物店の平均売場面積は11坪ですから、人口1万2千人の小都市・安曇川町にしては、異色の大型店と言えましょう。
    滋賀県は琵琶湖を中心に東西に分かれています。西側は丹波山地が琵琶湖に迫り、JR湖西線が開通したものの、陸地が少なく人口増は望めません。一方東側は近江盆地が開け、京阪神の回廊的な性格を持っているだけに、交通は高次の発展を遂げました。在来線の複々線化、新幹線、名神高速道路の交通動脈は、京阪神との結び付きを強め、湖南地域のベットタウン化を進め人口は急増しています。立地環境の変化に着目した久保田喜八郎は、湖南・湖東地域への出店展開を考えたのです。
  • episode 3
    総合型からトレンド型への転換

    セルバ・モリヤマ1F「スタジオ-K守山店 」
    「久保田商店」は1986年(昭和61年)守山市駅ビルのセルバへ進出を果たします。店名は「スタジオ-K」。目指すターゲットはヤングを対象としたトレンド・ファッションを追求する業態です。湖南の守山は草津、近江八幡に隣接して、湖東の彦根へ続く人口密集地帯です。将来、湖南・湖東地区に出店展開するための、アンテナショップでもありました。
    「久保田商店」は1996年(平成8年)、当時滋賀県最大のショッピング&アミューズメントSCであった「ビバシティ彦根」へ出店を致しました。靴専門店としては売場面積・年商規模とも、滋賀県では最大級の規模でした。スタジオ-Kのフラッグ・ショップ彦根店を成功させた「久保田商店」は、第二創業期を迎えたのです。
    更に2004年(平成16年)福井県敦賀市のポートンSCへ進出いたします。売場面積は110坪の大型店。敦賀市への出店は守山店同様、商勢圏を北陸地域へ拡大するためのアンテナ的な役割を持たすためですが、北陸地域は量販店王国で、トレンドを売る靴専門店にとって、無店地帯であったからです。
  • episode 4
    トレンド型からセレクト型・新業態店の開発へ
    お客様の変化は消費者から生活者へ、更に創費者へ劇的に変化しようとしています。成熟社会は精熟社会へ移行して、購買動機もモノから、創造的で豊かなライフスタイルを求めるようになりました。単にトレンド靴を売る店ではなく、旬のファッションを創造するコンセプト・ショップの開発です。
    その第一号店として2006年(平成18年)7月草津駅前に「シェリーズラック」をオープンさせました。靴・バッグ・アクセサリーをトータルで展開する新・業態店で、テーマは「ファッション・エンターテイメント」。この頃から、ファッショントレンドはティーンズの風俗がそのままファッション化する、ストリート・ファッションが動かしていました。それをスタジオ-Kならではの、主義・主張を持った切り口で提案する店です。商品・売場・売り方革命に備える、セレクト型・新業態店の開発でした。
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